AI検索時代に選ばれるWebサイトの裏側:Lenzが実践する2つの具体策
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こんにちは、Lenz 代表・神守です。
2024年のWeb業界は、GoogleがAIによる検索要約(AI Overviews)を発表したり、ChatGPTやPerplexityを使った「AIで検索する文化」が急激に広がったりと、まさに大転換期を迎えました。
これに伴い、検索エンジンの対策も「キーワードを詰め込むSEO」から、AIに自社の情報を正しく引用してもらうための「GEO(生成エンジン最適化)」へと完全にシフトし始めています。
今回は、私たちLenzがWebサイト制作や日々の運用において、具体的にどのような裏側の対策を行っているのか、その手の内を少しだけ公開します。私たちが力を入れているのは、小手先の文章テクニックではなく、AIという「機械」に対して優しく、かつ正確に情報を伝えるための仕組み作りです。
1. 構造化データ(JSON-LD)への徹底的なこだわり
AI時代において、私たちがまず最優先で取り組んでいるのが「構造化データ」の記述です。
構造化データとは、Webサイトに書かれているテキストが「何を意味しているのか」を、検索エンジンやAIに明確に伝えるための専用のコード(JSON-LDという形式)のことです。
たとえば、Webサイトに「Lenz 代表・神守 Technologies」という文字と、フィリピンの住所、代表者の名前が書いてあるとします。人間が見れば、それが「会社名」であり「所在地」であり「代表者」だとすぐに分かります。しかし、AIは単なる文字列としてしか認識できない場合があります。
そこで、裏側のコードに以下のような形式で定義情報を埋め込みます。
- 「この文字列は『組織(Organization)』の名前です」
- 「この数字は『設立日』です」
- 「この人物は『代表者(Founder)』です」
このようにデータの意味をあらかじめカチッと定義してあげることで、AIは迷うことなく「この会社は、どこで、誰が、何をやっているのか」を正確に把握できるようになります。
2024年現在のAI検索は、事実(ファクト)の正確性を非常に重視します。情報のハブとなる会社概要やサービスページ、ブログ記事の一つひとつにこの構造化データを正しく組み込むことが、AIの回答ソースに選ばれるための最も堅実な土台になります。
2. 新しいAIの案内図「llms.txt」のいち早い導入
もう一つ、私たちが2024年の最新トレンドとして実験・導入を進めているのが、Web業界で新しく提案されたllms.txt(エルエルエム・テキスト)というファイルの設置です。
これは2024年9月に提唱されたばかりの仕組みで、Webサイトの最も深い階層(ルートディレクトリ)に置くテキストファイルです。中身はプレーンな文章(Markdown形式)で書かれています。これまでの検索ボット向けだったrobots.txtやサイトマップが「AI専用の案内図」に進化したものだとイメージしてください。
仕組みとしては非常にシンプルで、AIのクローラー(巡回ロボット)がサイトに訪れた際、このファイルを真っ先に読み込むことで、サイト全体の要約や、重要なページへのリンクを効率よく把握できるようになります。
2024年現在、多くの企業が「AIに間違った情報を引用される」「自社の情報が古いままAIに学習されている」といった問題に直面し始めています。
Lenzでは、こうした新しい技術に対しても、ただ流行に飛びつくのではなく「AIに無駄な負荷をかけずに、自社の正しい情報を届けるための効率的なおもてなし」として、いち早く自社サイトやクライアント様のサイトへの試験導入を進めています。
終わりに:機械への優しさが、結果としてユーザーファーストに繋がる
私たちが実践している「構造化データの最適化」や「llms.txtの設置」に共通しているのは、AIという新しい技術を拒絶するのではなく、彼らが情報を読み解きやすいように「翻訳」してあげるというスタンスです。
どれだけAIの性能が上がったとしても、元のWebサイトの構造がバラバラで、データが整理されていなければ、AIは誤った情報を学習したり、最悪の場合はスルーされてしまいます。
裏側の構造を丁寧に整えること。それは、AIの向こう側にいる「検索を使って答えを探しているユーザー」に対して、間接的に最も正しく、価値のある情報を届けることに繋がっています。
これからもLenzは、目に見えるデザインや文章だけでなく、目に見えない裏側の設計においても、時代に合わせた合理的なアプローチを徹底してまいります。